どこが一番フレキシブル?CMS各社の契約・変更対応比較

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CMS選びに各プランの価格を重視する人は多いと思います。価格重視派の方は前回の記事「結局年間でいくらかかる?CMS各社コスト比較」でご紹介したコスト比較表を見れば一目瞭然ですが、様々な”使い勝手”も含めて総合的に判断したい方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、この章では各種プランを展開するクラウド型CMS3社(スクエアスペース、WiX、ジンドゥー)の契約条件や柔軟性について比較してみたいと思います。


もくじ

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契約プランや支払いに関する比較表

SquarespaceWiXジンドゥー
PersonalBusinessホームページビジネス&EコマースAIビルダークリエイター
ベーシックアドバンスVIPビジネスビジネス
プラス
ビジネス
VIP
STARTGROWPROBUSINESS
契約期間1カ月/1年1カ月/1年/2年1年/2年
決済手段クレジットクレジットクレジットクレジットまたは銀行振込
返金キャンセル期間14日間14日間14日間
テンプレート変更
プラン変更
(WiX ADI→WiXエディタは〇、WiXエディタ→WiX ADIは✖)
∟ダウングレード
サイトの他社移管

※本記事の掲載内容は、2020年7月時点の公式サイトなどから調べた情報となります。

 

1. 契約期間

まず支払期間ですが、3社のなかで最も豊富な選択肢があるのはWiXで、月契約、年契約、そして2年契約の3種類から選択できます。スクエアスペースとジンドゥーの契約期間は2種類ですが、スクエアスペースは月契約が可能です。ジンドゥーは年単位のみとなります。

 

2. 決済手段

CMS各社はほとんどがクレジット払いです。ただ、ジンドゥーの「クリエイター」各プランを契約する場合は、銀行振込が可能です。どうしても銀行振込にしたい方は是非ご検討ください。

 

3. 返金キャンセル期間

これは3社すべて14日間となっています。契約した際は早速ホームページを作って、14日間のうちにご自身にとって不足はないかくまなくチェックしましょう。

 

4. テンプレート変更

いいなと思ったテンプレートを選んでホームページを作ってみたものの、しっくりしなかったのでほかのテンプレートに乗り換えたいな、選択した後からもっといいテンプレートを見つけてしまった・・・というケースが、実は多いのです。

スクエアスペースはいつでも管理画面からテンプレートの変更が可能ですが、WiXジンドゥー(「AIビルダー」はテンプレートという概念ではないので該当しません)は一度選択してしまうと変更できません。どうしても変えたい場合は、新たに契約して新規で作るしかないようです。後悔しないためにも返金可能な14日間のうちにあらゆる点を考慮して試作してみましょう。

 

5. プランの変更とダウングレード

アップグレードプランへの変更はCMS側もウェルカムなはずなので基本可能です。ただ、WiXジンドゥーは注意が必要です。

WiXにはジンドゥーの「AIビルダー」のように、テンプレートではなく質問形式で人工知能が作る「WiX ADI」というサービスがあります。ジンドゥーは契約時に「AIビルダー」か「クリエイター」のどちらかを選びますが、WiXの場合は契約後に「WiX ADI」か、テンプレートを選択して作る「WiXエディタ」を選べるようになっています。この、「WiX ADI」と「WiXエディタ」間の変更には制限があります。「WiX ADI」から「WiXエディタ」への変更は可能ですが、一度変更すると「WiXエディタ」から「WiX ADI」には履歴をたどって戻ることしかできません。つまり、「WiX ADI」から「WiXエディタ」変更後に追加したデータは、消失してしまいます。また、「WiXエディタ」から「WiX ADI」への変更は不可能とのことでした。

一方、ジンドゥーは「AIビルダー」「クリエイター」間の変更は不可です。どうしても変えたい場合は、契約をキャンセルをして新規で契約をしなおすことになります。

また、”ダウングレード”(上位プランを下位プランに変更すること)は各社の対応がそれぞれ違います。

スクエアスペースはダウングレードもアップグレード同様にいつでも可能です。さらに、ダウングレードで生じる差額の返金にも対応してくれます。

WiXではダウングレードは可能ですが、差額の返金には対応していません。また、一部の契約者は解約して再契約になるケースもあるそうです。

ジンドゥーは「AIビルダー」ではダウングレードは可能ですが、契約日から14日間経過後だと返金していません。「クリエイター」は契約更新時に切り替えることが可能ですが、契約満了日の1週間前までに申請する必要があります。つまり、契約途中のダウングレードや差額返金の対応もしていないということです。

 

6. サイトの他社移管

起業当初はスモールスタートで始めたホームページも、ビジネスの成長に伴って、コンテンツのボリュームが増え、契約しているCMSでは限界が訪れることもあり得ます。そんな時、なるべくスムーズに他社CMSへ移管できた方が便利です。

スクエアスペースの場合、サイトの移管は基本可能です。コンテンツの一部はエクスポートできないものもありますが、公式サイトのガイドにエクスポートできるものとできないものについてきちんと説明がされています。

WiXの場合、ドメインの外部移管は可能ですが、その手続きがガイドでは分かりにくく面倒な印象を受けます。また、WiXには外部へデータを書き出すアウトポート機能がないため、他社移管の際コンテンツは一から作り直す必要があります。

ジンドゥーの場合もWiXと同様で、コンテンツは一から作り直す必要がありますが、ドメインの移管は可能です。

 
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柔軟性ではスクエアスペースがダントツです。ビジネスは想定外のことが起こるもの。それこそ、昨年、私たちは2020年がこんな状況になっていることを想像できたでしょうか?ビジネス計画を変更する際、ホームページがそのタイミングに合わせて変更できること、サービスがチェンジャブルであることは、デジタル時代の今とても重要です。CMSを選ぶ時、誰もがテンプレートの華やかさや充実した機能といった”攻め”に注目しますが、”守り”も加味して検討してみることをおすすめします。ユーザー目線に寄り添ったCMSを選ぶことが、結果的にビジネスの成功に繋がります。

 

PRWORKSではSquarespace(スクエアスペース)をメインとしたブランディングサポートをしていますが、クライアントのビジネスプランに最適な他社CMSもご提案しています。 お問い合わせはコチラまで。

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